先日、患者さんから衝撃的な質問を受けました。
「ノンクラスプデンチャーは3年位しかもたないってネットに書いてあったんですけどホントですか?」
えー??そんなこと書いてあるのー?
びっくり!!!
うちでは、10年以上ご愛用いただいている方が沢山いらっしゃいますよー。
ノンクラスプデンチャーと言われても、ピンとこない方のために説明すると・・・・。
いわゆる保険の部分入れ歯だと、残っている歯に針金みたいな金属のバネををひっかけて入れ歯を固定します。
~写真①:細い針金のようなものが見えますね。これが、クラスプ。
この方がノンクラスプを装着した写真もご紹介しますね~
この針金みたいなものを専門用語で「クラスプ」と呼びます。 部分入れ歯にクラスプは必需品だったのだけれど、クラスプには弊害も色々あります。
・まず、見た目が悪い!
・クラスプをひっかけている歯が悪くなりやすい。
・入れ歯が動くたびに、クラスプをかけている歯も動いてしまうので歯周病になりやすいのです。
・それに、ネギとか食べかすもひっかかりやすい!
~保険の部分入れ歯~
そこで登場したのがノンクラスプデンチャー。
正確には、クラスプに似たようなものはあるのだけれど、
素材は金属ではないので見た目も入れ歯とは気づかれないし、
金属のクラスプと違ってぴったりフィットするので、残っている歯への負担が保険の義歯とは全然違います。
~上の①の写真の方がバルプラストを装着した写真です~
ただ、一口にノンクラスプデンチャーと言っても、実は、素材も色々。
ウェストデンタルクリニックでは、バルプラストをお勧めしていますが、 他にも、多種多様なノンクラスプデンチャーが色んな名称で発売されています。
~バルプラストは薄くて柔らかいのが特徴~
実は、うちでも他の素材のノンクラスプデンチャーを試しにやってみたことあるのです。
でも、やっぱりバルプラストが1番良かったので、その他の素材のノンクラスプは現在はお取扱いしていません。
他の素材だと、色が悪かったり、バルプラストと較べて硬すぎて装着感が悪かったりしたので。
他の素材で作られた方には、申し訳ないのでもう1度無料でバルプラストで作り直しさせていただきました。
~バルプラスト装着前~
~バルプラスト装着後~
また、安さが売りの中国製を扱っている医院さんもあるようですが、 当院ではバルプラストは勿論、全ての技工物を国内の技工士さんにお願いしています。
~片側処理も可能なので、保険の入れ歯だと、違和感が強い方でも、とても小さく作ることもできます~
ご質問があった寿命なんですが、他のノンクラスプはわからないけれど、
バルプラストに関しては、
うちで作った方は10年以上愛用して下さっている方、多数いらっしゃいます!!!
仮に、バルプラストを作った後で、何年かして、不幸にも他の歯を失ってしまった時も「増歯」といって 今迄使っていた物に歯を足すことが出来ます。 (その間は、義歯をお預かりすることになります)
バルプラストの価格は、1番高くても20万(税別)。
10年使えば、1日当たり57円。
ネットで「寿命が3年しかもたない」と読んで、心配なさっている方、どうぞご安心下さい。
追記:随時バルプラストやウェルデンツの色んな症例を発信しております。どうぞ、ご覧ください。