以前もこのブログで書きましたが、ウェストデンタルクリニックでは顎関節症の治療を西村育郎先生式で行っています。
西村先生は、顎関節症や食いしばりについて、とてもわかりやすい本も出版されています
。
ウェストデンタルクリニックにも、この本を読まれて、「東京でこの療法を受けれらるところ」ということで、わざわざ遠方からご来院下さる方がいらっしゃいます。
先日は、西村式を実践する日本各地の歯科医師が西村先生の元へ集まっての研究会、ということでまた大阪へ行って来ました。
全国の先生方の症例を皆で検討しあって、とても有意義な時間が過ごせました。
・・・と言うわけで、昨日は院内全てのスタッフにその知識・技術を伝えるための院内講習会をやりました。
西村式では、昼用と夜就寝時に使用する2つのスプリントを使用します。
写真は夜用のスプリント。上の前歯2本分程度の小さなものです。
こちらは、昼間用の一例。
食事中は外していただきますが、仕事や学校はつけたままでも意外に気にならない、とおっしゃる方が多いです。
西村式が、一般的なスプリントと違うのは、「ただ歯型をとってスプリントを作る」だけでなく、 その方の体のバランスをみながら調整していくことです。
カルテにも、お口の中の所見のみでなく、体のゆがみ、顔のゆがみなど細かく記載していきます。
スプリントをつける前とつけた後では、体の変化はその場で患者さんにもわかり、びっくりされることもしばしばです。
~スプリント未着用の状態:左右の肩の高さが違います~
~スプリントを装着した状態:左右の肩のバランスがよくなりました~
昨日は、またスタッフ全員お互いのスプリントを作製・調整する相互実習を行いました。
スプリントをつけた時とつける前とでの、後ろから押された時の体幹の強さの変化もみていきます。
顎関節症・食いしばり・不定愁訴でお悩みの方、どうぞお気軽にご相談下さいね。